石岡の山車はおまつり期間中は旧市街地のいろんなところに巡行します
山車はもちろん動力はありませんので、人手がなければ動きません。
綱を引っ張る 後ろから・横から押す これで前後運動は大丈夫です。
でも 中町以外の山車につきましては 左右の調整が必要です
車輪は動きませんので 材木を突っ込み梃子の原理で左右に切る
つまり これが 梃子切り なわけです
各町 山車の構造がいろいろですので 梃子切りの方法も様々です
各町のアイデンティが現れる時です
90度の角度を曲がるとき
ちょい ちょい ちょい と切るところ
ざっざっざっ と切るところ
一気に が~~~っと切るところ
他はわかりませんが 我が香丸町は 山車新造時は角の梃子棒でした
その後 角を削らない丸い梃子棒となるわけです 丸太でした
理由は あまりにも切れない山車のため綱を梃子棒に巻きつける手段を
毎年呼んでいた職人に教えてもらいました
それでも 守横町がこの前のその前の年番の際 守横通りを下りていくのだけで
3本くらい折りました
そしてハの字でなく同じ方向に差しているため逆に切る必要が出た場合
いったん山車の動きを止めて梃子棒を差し替えてまた綱を巻いてと
著しく機動力をそぐものでした
そしてたどり着いたのが今のカタチ
長い角の梃子棒を前から後ろに貫通させる方式
機動力もアップ こじり(微妙な左右の調整)もOK
しかし 梃子棒差し替え~~ がなくなったから さびしい
各町もそれぞれに歴史を重ねて現在の形になったと思われます
https://www.youtube.com/watch?v=-wEqwyOXIN4
梃子切りのわげーしがいなくては 山車は動きません
全ての梃子切りにリスペクトでございます